【接触確認アプリ】政府仕様書を読んでみて(2)

 

【接触確認アプリ】政府仕様書を読んでみて

続きです。

Bluetoothの問題も出てきますが、待機状態でのバッテリーの消耗が激しいのが気になってしまう。それも、古い機種ほど顕著に表れる。政府仕様書には対応バージョンが

本仕様書の執筆時点では iOS 13.5 以上および Android 6 以上

と書かれている。

性能評価に関しても、

端末の応答は 3 秒以内とする。

接触の測定には Bluetooth を活用するが、電波干渉や障害物により正確に測定できないことがあるのでパラメータ設定に留意すること

と、謎の言葉が書かれている。

OSのバージョンは私が開発するのなら最新に近いバージョンに限定するだろう。古い機種でBluetoothを使えばトラブルに遭遇するのは目に見えている。何度も書いているが、バッテリーの持ちが悪くなるのは確実だ。

スマホで、3秒も動作が止まることを許容するのか?Bluetoothを活用と書かれているが、Bluetoothの通信障害の許容は行わないらしい。

仕様書の中で注意しなければならないのは二点。

端末での稼働率は 98%以上とし、サーバーの稼働率は 95%以上とする。

とあるが、停止時間ではなく稼働率なのがまたいやらしい。

一時的な停止により社会的に大きな社会的混乱を引き起こすものではない。障害時には 72 時間以内の復旧を目標とする。大規模災害におけるシステム停止時には、システム運用者と相談の上、1 週間以内の復旧を行う

となっている。矛盾する記述にも思える。

そもそも、3日間も放置を許すのならやる必要はない。その3日間の間にそれだけの人と接触するのかわかったものではない。

社会実験的な意味合いが強く、提案されて乗りました的な匂いがする。

いろいろ要求定義に書かれているが、これらを全部まとめると、”不可能”の言葉が頭に浮かんでくる。

そして、一番の問題は

スマートフォンの国民の個人保有率が 64.7%(令和元年版情報通信白書)であるので、最大で国民の6割以上が導入することを目指す想定で基盤等の拡張性を確保する。

この部分だ。国民と言っているが、渡航者でも利用できるように、英語での我慢を整備することと定義されている。

わかりやすいように、国民を1億人と定義すると、6、000万端末分のサーバが必要になってしまう。サーバに保存しているデータは4,200人分の14日分のデータだから、容量はそれほど多くはない。しかし、トラフィックが問題になる。仕様書を読むと、規定されているようには思えない。したがって、開発者の任意機能となる。

そのために、国の金だと思ってサーバの維持費を膨大な金額で設定することが考えられる。

さて、実際にアプリが無事リリースされたとして使うか?

私は使わない。

アプリを設定したら10万くれるとか言われない限りは使わないだろう。

まず、メリットが提示されていない。

感染者が近くに居たのがわかるだけだ。10万くれるという明確なメリットではないにしろ、感染者全員が承諾して、全員が追跡・追認できるようにならないと意味がない。強制できないのなら、意味がない。

また、バッテリーの持ちが悪くなる。Bluetoothを常時使う事で、スマホの熱対策が心配になる。もしかしたら、劣化の原因にもなるかもしれない。

この方式しか考えられなかったのだろうか?

Twitterでも書いたことがあるが、やった感を出すためだけにかなりの金額の”運営費”を払うのだろうか?

サーバはただじゃない。保守メンテもただではやらないだろう。使われないクズアプリの為に税金が使われるのだ、それも仕様を読んだ段階でかなり問題が見えてくる。今なら傷口は担当者の首を切るだけで幕引きができるが、セキュリティの問題が発生したり、最悪は乗っ取りまで考える必要がある。アプリなんて危険な方法を用いないで、もっと別な方法を考えればいいのに・・・。